本屋さんで働く書店員の投票で決定する本屋大賞、ご存じでしょうか?
オンライン書店を含む、新刊書を扱う書店スタッフに投票権があり、過去1年間で各々が面白くておすすめしたいと感じた本に投票する書籍のコンテストです。
「本屋大賞」、「翻訳小説部門」、「発掘部門」の3部門あって、「本屋大賞」は該当年に発売された新刊が対象。
「翻訳小説部門」は、同じく該当年に発売された翻訳小説が対象。
そして、「発掘部門」は、過去に出版され、時を経ても魅力の色あせない作品が対象です。
過去作が対象となる「発掘部門」があるというのがおもしろいですよね。
毎年注目度が高いのは、顧客と書籍、双方に対する理解が深い書店員の声が採用されるからという理由が大きいのだろうなと思います。
本屋大賞2023年大賞発表はいつ?
2023年本屋大賞発表は4月12日です。
本屋大賞は今年で第20回目。
一次投票が昨年12月1日より本年1月4日まで行われ、全国の471書店、書店員615人の投票がありました。
一次投票が終わり、上位10作品がノミネート作品として決定しています。
今年の本屋大賞を予想しながら、ノミネート作品を読んでみてはいかがでしょうか。
2023年本屋大賞 ノミネート作品一覧
(作品名五十音順)
・『川のほとりに立つ者は』寺地はるな/双葉社
|
・『君のクイズ』小川哲/朝日新聞出版
|
・『宙ごはん』町田そのこ/小学館
|
・『月の立つ林で』青山美智子/ポプラ社
|
・『汝、星のごとく』凪良ゆう/講談社
|
・『方舟』夕木春央/講談社
|
・『#真相をお話しします』結城真一郎/新潮社
|
・『爆弾』呉勝浩/講談社
|
・『光のとこにいてね』一穂ミチ/文藝春秋
|
・『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒/集英社
|
ノミネート作品の中で注目の作品は?
10作品のあらすじを読みましたが、どれもすっごくおもしろそう!
大賞に選ばれなくても、全作品読んでみたいと思いました。
本屋大賞にノミネートされた時点で、どの作品も注目されているのですが、その中でも、「方舟(はこぶね)」、「爆弾」、「#真相をお話しします」の3作品は、昨年のミステリー界を騒がせた作品として、かなり注目を浴びています。
「方舟(はこぶね)」、「爆弾」、「#真相をお話しします」はミステリー小説と呼ばれるジャンルの小説なのですが、
「方舟」は「週刊文春ミステリーベスト10」2022国内部門と、「MRC大賞2022」のランキングで1位を獲得。
「爆弾」は警察ミステリーとして、「このミステリーがすごい! 2023年版」国内部門と「ミステリが読みたい! 2023年版」国内部門のランキングで1位に輝きました。
「#真相をお話しします」は「週刊文春ミステリーベスト10」2022国内部門3位のミステリー短編集です。
昨年の夏ごろにテレビの情報番組で紹介されて、いっきに注目が高まりました。
私もミステリー小説が大好きなので、この3冊は絶対に読みたいと思っている作品です。
さいごに
本が売れない時代と言われていますが、その中で出版業界を現場から盛り上げたいという思いからはじまった本屋大賞。
本当に面白く、読みたいと思う作品が選ばれるので、毎年楽しみです。
2023年にノミネートされた作品の中から、また映画化やドラマ化される作品が誕生するかもしれないと思うと、今からワクワクします。
読書好きの方はもちろんですが、普段あまり読書をしない方も、注目度の高い作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。